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3年生 「 #Let’sTry!1 Unit5 」何が好き?

1 素語録■SUGOROKU

先日買いたいものがあって、息子夫婦孫二人と夫と6人で新宿に行くことがありました。小さい子連れなので、ちょっと贅沢に「小江戸」に乗りました。上の孫娘はただいまプリンセスとYouTubeの虜。(わずか3歳にして?!恐るべし魅惑のYouTube)そんな孫娘が、私と夫の間に座って、かわいらしい声で(これに弱い)「おばあちゃん、プリンセスのお話聞かせて」。前に聞かせた私の即興の作り話が気に入ったようで、YouTubeが見れない、おもちゃもない、そんな状況になると、時々思い出したようにおねだりしてきます。今回は「なぞなぞ姫」「いじわるでわがまま姫」「幽霊屋敷に行ってみたいお姫様」の3本を聞かせました。もちろん即興で作ったお話なので、同じ話は二度とできませんが、面白かったのは、1秒もおしゃべりをやめられない孫娘が、30分以上、静かに、目をキラキラさせながら聞いている姿です。絵本ではなく、聞くだけのお話なので、3歳の子なりに自分で想像しながらお話の世界に自分を置く楽しさを味わっているようでした。

お話の世界に瞳キラキラ

「!」これいいな…とまた職業病がうずき始めます。お恥ずかしながらの猛省…自分の子育て中は、本当に忙しかった(言い訳です)こともあり、こんな風に我が子とゆったりとかかわる時間がなかったこと、そして、仕事においては、本好きを育てたいという独り善がりな思いから、本を読むことを無理強いしていたこと…苦い思い出です。

本を読むのは素敵なことですし、新しい世界と出合えるわけで、絶対おすすめなのですが、それと同じくらい本が嫌いな子もたくさんいるという事実。嫌いな理由は様々ですが、本の世界に入っていけない、というごくごく入口部分の理由が多いように感じていました。たくさんの子供たちを、本の世界、お話の世界に誘う工夫をいくつか、自分の引き出しとしてもつことができたならば、それはどれほど素敵なことでしょう。

今回の孫娘に聞かせた3つのお話は、作りながら孫娘の顔を見て、語りながら表情を読み取って、を繰り返しながら出来上がりました。途中で、「〇〇ならどうする?」「〇〇はどう思う?」なんて尋ねながら、行き詰まったストーリーを修正してくのも楽しかったです。

これ、朝の会の先生コーナーでやってみればよかったなぁ…とふと思いました。まだゴールが決まっていないお話を、子供と一緒にどんどん作っていく、時には子供に「この後どうなると思う?」なんて聞きながら、行き当たりばったりのお話づくりをしながら、お話の世界へ誘う時間。毎日2分~3分程度、続きは明日のお楽しみ、なんて感じで。お話づくりに慣れてきたら、ちょっとしたルールを決めて、希望する子供に、準備したノート(タブレットでもいいかも)に続きを考えさせる、そして次の日の朝の会で発表させる、なんてことも楽しいかも。これもまた、無理強いになるのかな???初めは聞くだけでもOKにすれば、だんだん参加率が上がるかなぁ…なんて、真剣に考えています。ここのところ結構頻繁にお話会が開催されるのでボケ防止にもなっています(笑)。

ここ数年、大好きなダンブラウンさんの新作が出版されないので、めっきり読書から遠ざかっている私が、ふと感じた「 #読書の秋 」…でした。


2 「これさえ言えれば、世界中に友達が作れる!」

先生はいつだって真剣な面持ちで、自分が心底感じていることを語れば、子供は真剣に耳を傾けて、「そうなんだ」と素直に受け入れてくれる、私は真剣にそう思っていました。まして、ほんのちょっと?長い人生経験の中の、大好きな海外旅行で経験したことから感じたこと、となれば、説得力大でした(海外旅行は仕事の肥やし)。

#3年生のUnit5 」 は、まさに「これさえ言えれば、世界中に友達が作れる!」を力説したUnitです。Unit4で、I like 〇〇.を学習して、自分を相手に伝える(理解してもらう)アイテムをゲットした子供たち。じゃぁ次は?…そうなんです、「あなたは?」の表現が分かるようになれば、お互いを理解し合う礎を築くことができるのです!これはかなり本気で思っていることで、学級開きなどでも「すきなもの」を共有したり、共感したりしながら、仲良くなっていく活動はたくさんしてきましたから。

(1)「What do you like?BINGO」で語彙を増やそう

このUnitでは、いろいろなカテゴリーの単語がたくさん出てきます。だからこそ、フラッシュカードで「Repeat after me.」だけでは、覚えられるはずもないし、楽しいと実感することもできません。今回も子供が大好きなBINGOのactivityを紹介します(BINGOは万能な教材です)。

【「What do you like?BINGO」の進め方】

① 教科書(P18・19)に出てくるイラスト+α の英語の言い方をフラッシュカードを使って練習。※質問を加えながら覚えさせると効果的
T:  Wow! Those grapes look like delicious. I love grapes. Do you like grapes?
grape とgrapesの違いはこういう場面でしっかり教えておくと、3年生は素直に覚えて応用ができます。

② フラッシュカードが全部出そろったら、できるだけたくさんの子供に「What do you like?」と尋ねていきます。まずは、答えることに自信をもたせることが大切だと思います。

③ BINGOワークシートを配布し、もう一度言い方をチェックします。分からない子にとっては、恐怖でしかない?!interviewゲームを楽しむためには、しつこい繰り返し練習がポイント

タブレットのカラー版でやるとさらに楽しい

④ 教室を歩き回り、「What do you like?」と尋ねます。「I like baseball.」と、友達が答えたものに〇をつけていきます。今回のポイントは、答えに偏りができる可能性を考慮し、一人が2つ好きなものを答えるようにします。ここで、andの指導。「2つ以上のものを一度に伝える時には、andを使います。I like baseball and rice balls. このように言います」で十分。そうすることで、よりたくさんのBINGOがゲットできます。また、レアなもの好きの友達は、この時ばかりはヒーローにだってなれちゃうんですよ。

⑤ 交代でinterviewし合いながら、「Me too」も使えるといいねと、ちょっとだけ伝えておくと、もし同じもの好きの友達に出会えると、凄くうれしくて、楽しさが倍増しちゃうのが3年生です。

⑥ How many BINGOs did you get? も大切ですが、自分と同じものが好きだった友達は誰?意外なものが好きだった友達は誰?というように、インタビューした相手とその答えを回想できるような問いかけが、Today's goal とマッチしていてすごく大事だと考え、気を付けるようにしていました。

(2)カテゴリーを絞った尋ね方に慣れよう

ここでは、What 〇〇 do you like?を学習します。これは、6年生になっても繰り返しいろいろなパターンで出てくるお宝sentenceです。今回は、慣れ親しんだ食べ物とスポーツを主に取り上げます。スポーツについては、好きなスポーツなんてない…という子が少なくない昨今、ちょっと範囲を広げて「+α 好きな遊び」というカテゴリーでやってみました。教科書通りの流れで十分楽しめました。既習の色を取り入れているのもいいですよね。

【みんなの好きなもの予想大会!の進め方】

予想するのも、予想されるのも、子供は大好きです。意外だったり、納得だったり、その都度歓声が上がったのを覚えています。

① ここでは、まず先生の好きなものを予想し、質問する、答えを聞く、予想と比べる、の流れ一度でやってみるといいです。教科書にそのまま書き込んでもいいですが、ワークシートを工夫すると、活動の幅が広がりますのでおすすめです。

② やり方が分かったら、実際にやってみます。
  A:全体で希望者が前に出て行う(自信がない子が多い場合)
  B:ペアで何回か行う(みんながやりたがっている場合)
※子供の実態によって同じアクティビティでもやり方を変える工夫が大切です(専科をやってよく分かりました)。

③ この活動については、ぜひたくさんの子に感想を話してもらうといいです。意外だった、やっぱりね、など伝え合うことで子供同士のコミュニケーションが豊かになっていきます。

3 Hearingに慣れさせたい

ALTがほぼ毎時間来てくれる学校が本当に羨ましかったです。私の勤めていた市は財政難?からか、月にして数回程度の来校でしたので...。ALTが来てくださる日は子供たちのテンションがやったら高かったので、逆に効果的だったのかも?!

このUnitでは、聞き合う活動を中心にして、コミュニケーションの力を育てたいと思いますが、やはりネイティブの英語を聞くことで、真似して言ってみたり、堂々と英語を話せたり、いつもの授業とは違う力が身についているように感じました。

ALTにどんどん質問してもらう。
ALTにどんどん質問してみる。
ALTの好きなものを聞いて思ったことを伝え合う。

この体験が、「英語を話せるようになりたいな」の初めの一歩なのだと思います。

最後に一緒にお仕事をしたALTは、私の退職と同時に、母国に帰国されました。とっても気配りが上手な方で、困っている子供を見つけると、さっと隣に行って優しくフォローしてくださっていました。一緒に教材を作るときも、いろいろアイディアを出してくださったり、私がやりたいことを十分に理解し、それが可能となるように力を貸してくださったりできる素敵なALTでした。

今回のUnitはイラストがたくさん必要でしたが、前回のUnit3でもお世話になったmiii3_3さんにまたまた無理を言っていくつか描いていただきました。本当にお上手で、特に人物の表情や動きのあるポーズが、さっすが!とほれぼれ。今回は、miii3_3さんのまねっこをして、私もいくつかチャレンジしてみました。プロクリエイト、これはハマります!miii3_3さんにお手解きいただきながら今後も自作のイラスト作りを頑張ります!よろしくお願いいたします!

運動会の練習も本格的になってきた学校もきっとたくさんあるのでしょう。今年の残暑は本当にそういった意味でも大変でした。行事の時は先生方も気が張っているので、ご自身の疲れに気付かないこともあるかと思います。くれぐれもご自愛ください。

【今回のUnitで紹介した資料】
忙しい毎日、どうぞ「 #外国語活動実践 」ご活用ください。

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