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こころに寄り添う心理カウンセラーとして…

待つ 2

小学校4年生頃から始まった次男の反抗期は高校3年生の夏頃まで続きました。

会話もなかった頃は必要なことは紙に書いて、息子の目に付くところに貼っていました。
「片付けなさい」
「どこに行くの?」
「何時に帰ってくるの?」
そんな言葉ばかり並べていた時期もありましたが、見てるのか見てないのか・・・
こちらが追いかければ追いかけるほど、息子は背中を向ける。気持ちは180度反対向いている。言葉にしなくても、息子の態度とピンと張り詰めた空気と全てがそう感じる。
このまま交わることはないんだろうな。そう考える日々を過ごしていました。

あるとき、多分こちらも疲れたんでしょうね。
追いかけるのは止めよう。
そう思って、言いたいことは横に置いて、待つ姿勢に変えました。
ただ、無関心になったわけではありません。
“いつでも話聴くよ”
その言葉だけは伝え続けていました。紙に書いて貼っていたと思います。
すると、少しづつ、本当に少しづつ、息子との距離が縮まっていることに気が付きました。
一緒に食事をしなかった彼が、一緒に食事をするようになり、テレビを観てたわいもない話をする。
背中しか見えなかった彼が少し姿勢を変えていくように感じました。
息子のペースに合わせる。
それまでは待つ・・・

身近な存在であればあるほど、待つことはしんどい、忍耐だと思います。

「話してくれない」
「何を考えているのかわからない」

そんな時は、少し距離を置いて待つ、ことも必要かもしれません。

さすがに社会人となった息子は、それなりに大人の対応をしてくれるようになりましたが、時々土足でズカズカと息子の領域に踏み込んでいくと、すーっとシャッターを下ろします。

反省・・・


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