BtoBで無形商材の広報が立ち上げでやったこと
初めまして株式会社manebi広報の若井です。
今回の記事は、私の広報Twitterでの一言に想定以上の反応をいただき、
BtoB広報の立ち上げの施策をまとめたものです。
◆この記事が参考になるかもしれない人:
広報さん、広報に力を入れたい企業さん、広報に興味ある人
1人目の広報として入社した2020年10月から約1年3ヵ月。
立ち上げでやって良かったこと、もっとこうした方が良かったかも?と感じたポイントを書いていこうと思います。
ベテラン広報やPR担当の方からするとツッコミどころもあるかもしれませんが、温かい目でご一読いただけますと幸いです🙇♀️
◆自己紹介
株式会社manebi
マーケティング部 広報課 若井
◆今までの経験
・フリーのグラフィックデザイナー
・PR会社勤務(BtoCメイン、美容、テーマパーク、飲食店など経験)
・2020年10月株式会社manebiに広報立ち上げとしてジョイン
◆広報している会社はどんな会社?
株式会社manebi(マネビ)
2013年設立のスタートアップIT企業
オンライン社員研修/教育のプラットフォームを提供している会社です。
主力サービスは2つ
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・オンライン社員研修/教育サービス「playse.(プレース)」
・派遣業界特化型のeラーニング「派遣のミカタ」
◆manebi入社時の広報状況
専任広報はおらず、兼任担当がPR TIMESでプレスリリースのみ配信。
◆入社時の私の心境
前職でBtoCを担当していたので、エンタメ系メディアや女性誌は強かったものの、ビジネス系メディアや新聞記者さんとの繋がりは少なめ。
BtoBに関しては初心者でしたので、ちゃんとできるか不安でした。
さらに無形商材のため画でみせることは難しく、入社時に新サービスローンチ等の予定もなかったので、何を広報すれば良いんだろう?とかなり悩みました。
そんな中、試行錯誤しつつも広報立ち上げとして下記を実施していきました。
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各施策、結果と実施のポイントと併せてご紹介していきます!
◆BtoBの広報コミュニティー参加
他社広報さんと情報交換をしていきたいと思い、広報コミュニティーを探しました。知り合いの広報さんにご紹介いただき、広報向け【BtoB/IT広報勉強会】のコミュニティーに参加しました。
こちらに参加することで、他社広報さんと知り合うことができ、有益な情報も多くいただきました。
BtoB商材を扱う広報さんは、ぜひ参加されることをオススメします!
◆プレスリリース
プレスリリースの配信は、私が入社する前に唯一実施されていた広報活動です。
入社後は、プレスリリースの発信数を上げていき、平均月3本は配信するようにしました。
結果、プレスリリースのPV数も上がり、(PR TIMESは管理画面で確認できます)プレスリリースを見てお問い合わせをいただくことも増えてきました。
★配信スタンドに関しては、PR会社時代に色々な配信スタンドを利用していましたが、個人的に「PR TIMES」は転載数も多い気がしますし、サイトデザインも使いやすくてオススメです。
◆メディアへのコラム寄稿
社内で「専門知識のある方」または「ライティングが得意な社員さん」がいれば、是非メディア編集部の方に寄稿できないか相談することをオススメします。会社の知名度も上がりますし、業界の専門家として認知度も上がります。特にコンサル会社でしたら、コンサルティングの問い合わせにも繋がる可能性もあるかもしれません。
弊社代表も「社員教育」や「オンボーディング」をテーマに、人事系メディアでコラムを寄稿させていただきました。
寄稿の結果、「コラムを見ました!」というメッセージが代表に届いたり、新入社員の方から「選考途中で、あの記事見て良いなと思ったんですよ〜!」という声をいただきました。寄稿は採用面でも良い影響があったと感じています。
◆manebiオフィシャルnoteの開始
入社時、manebiの面白い社員や会社の文化等を伝える場所がないと感じていました。会社のウェブサイトだけでは伝わらない良さを伝える場としてnoteオフィシャルアカウントを開設しました。
こちらはまだまだ改善余地のある施策です💦
ぜひ、他社広報さんのアドバイスをいただけると嬉しいです!
★noteは、有料版note proを使っています。note pro限定の無料カウンセリングは、記事の企画相談や便利な使い方等を教えていただけるすごく役立つサービスです。note proの方はぜひ一度ご利用してみて下さい^^
◆調査リリースの実施
調査リリースは、発信するニュースや情報がない時にオススメです。
広報立ち上げから計3回、改善を加えながら実施していきました。
【調査リリース1回目】
【調査リリース3回目】
1回目と3回目を比較すると結構違います!笑
3回目の調査リリースから構成を変え、一番はじめにサマリーを入れるようにしました。こちらの方が見やすいとメディアさんからの評判も良かったです。また3回目からは従業員数別などのクロス集計を行い多角的に調査を見る工夫をしていきました。
結果、上記リリースは、下記の形で記事化いただきました。
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【1回目調査リリース】
【3回目調査リリース】
調査アンケートは、1回あたり転載も含めると平均40〜50媒体ほど掲載いただきました。
★調査リリースのコツとしては、旬なテーマの調査はすでに調査リリースが実施されていることが多いので、「業界別」や「企業規模別」でクロス集計してみると、新たな価値のあるニュースになり、記事にしていただける確率が上がると感じました。
◆メディア向け勉強会の実施
メディアさん限定の「リスキリング」に関する勉強会を開催しました。
こちらの勉強会では、10名以上の新規メディアさんとリレーションを築くことができました。広報の立ち上げでメディアさんと繋がりの少ない方は、メディア向け勉強会はオススメです。
◆キャラバン&メディア向け資料の作成
まず、CEOを取材していただけるようCEOの今までのエピソードやプロフィールをまとめ、キャラバンしていきました。
スタートアップで無形商材の広報さんであれば、経営者向けメディアや社長紹介のコーナーにまずアプローチしてみるのが良いかと思います。
CEOへの取材以外にも「社内のオンボーディングの取り組み」「資金調達」「面白い新入社員」等をニュースレターの形でまとめ、メディアさんにご案内していきました。
広報の基本かもしれませんが、メディア向け資料のコツとしては、法改正や世の中のトレンド、毎年のお決まりイベント(花見・クリスマス等)と社内の情報をうまく結びつけると興味を持っていただける確率は高くなるかなと思います。
ご取材いただいたメディア
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『財界』
『Keieisha Terrace』
『HR note』
『企業家倶楽部』
『日経新聞』
など
★キャラバンやリリースの書き方などは、専門的な知識も必要なので、初心者の方は広報勉強会に参加することをオススメします。
【オススメの広報勉強会】
「広報勉強会@イフラボ」
「NIKKEISHA STARTUP TABLE」(広報系セミナー不定期)
「BtoB/IT広報勉強会」
◆オンボーディングサミットの実施
オンボーディングサミットは、manebiの認知度向上というより「オンボーディングの重要性を知ってもらいたい・成功事例をぜひ活用して欲しい」という目的で実施しました。
manebiでは、数年前からオンボーディングに力を入れて取り組み、重要性と効果を実感し、ノウハウを発信していきたいという想いがありました。
また、オンボーディングという言葉は、世の中的にまだそこまで浸透していませんが、人事・経営者の方は課題に感じている方も多く、オンボーディングに関する有益な情報を発信する場として「オンボーディングサミット」を開催しました。
結果としては1000名以上の参加いただき、参加者アンケートでも非常に満足度が高かったというご回答をいただけました。
広報として印象に残ったエピソードは、イベント終了後、参加者様から、「オンボーディングサミットに参加して、manebiの考え方に感動した!今は契約できないけど、必要な時は絶対に御社にするよ!」という激励の言葉をいただけたことです。
「会社の想いに共感いただき、ファンになってもらう。」
露出数やKPIでは測れない広報の本質はここだなと思えた施策でした。
◆広報Twitterアカウントの開始
個人の広報アカウントは昨年2021年11月から開設しました。
(ちょっと遅め 笑)
このnote記事もTwitterがきっかけですね^^
Twitterを始めて良かったことは、他社広報さんを多く知れたこと。また、SNSを用いたコミュニケーションについて、勉強するきっかけにもなりました。
Twitter運用で一番心掛けていることは
「自分の心が病まないようにする」
「誰も傷つかないポジティブなツイート」です。
毎日続けていくことが大事なので、今はここを一番重要視しています。
◆自分なりに意識している広報の考え方
最後に私の広報の考え方について^^
会社の認知度を上げる。サービスが売れるようにする。この考えは重要です。でも自分なりに意識しているところは、数字に囚われないこと。
いかに世の中の役に立つ情報をシェアし、メッセージに共感してもらえるかという点を意識しています。
これからも、この意識を大事にしながら色々な広報活動にチャレンジしていきたいと思います。
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こちらの記事が広報活動で悩まれている方の参考になれば嬉しいです!
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ワカイ|広報PR
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