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38. 私の「何か」が上昇する

龍さんを見て1ヶ月後の出来事

その日もいつも通り、そろそろ寝ようかなとお布団に入った

普段から寝つきが良い私はいつも通りに、今日はどんな夢を見させてもらえるかな?などと考えながらウトウトしていた


すると

その瞬間『それ』がやってきた

ブーンという振動音のような、蒸気音のような音

あれ!?

その音と共に身体が振動し始めた


自分の身にいったい何が起きているのか、さっぱりわからなかった

すると、その瞬間

私の「何か」が上昇し始めた


仰向けになっていた背中の下から、ものすごい風が吹き上げる

私はその力強い風に押し上げられ、

どんどんすごい勢いで上昇していく…


もちろん肉体はそのまま

上昇しているのは、私の「何か」


その私の「何か」は物質世界を感じることなく、どこまでも高く上昇し続けた

始めの振動音のようなものは終わり、聞こえるのは風の音だけ…


不思議だった

私はいま室内にいるのに、なぜこんなにビュービュー風が吹いてるの??


それにしても、なんて心地いいんだろう

最幸に気分爽快!!


感覚的に言うと、1分間くらい上昇し続けただろうか?

意識はかなりハッキリしていたが、その心地よさのまま、いつの間にか眠ってしまった


今、私はここにいる

でもあの時、私の「何か」はどこまでも高く上昇した

肉体の私はここにあるけど、肉体とは別の私の「何か」は空高く上昇していた


本当に不思議で不思議でたまらなかった…

いったい「わたし」って何?



続く

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