百年の子~人類の歴史は百万年。だが、こどもの歴史はまだ百年。
働く女性のおはなし
Audibleでききました。
ここのところ「人権」が個人的キーワードになっていて、
「人類の歴史は百万年。だが子どもの(人権の)歴史はまだ百年。」ということが気になって聞きました。
配慮が公平な人事や異動をさまたげる
冒頭のエピソード、育児休業後に原職以外への配置転換は行うべきでないということから、主人公が不本意に異動させられる。結局、妻にも母にもならなかったひとが割を食うのをみせられるのはつらい。最終的には回収されていくとはいえ、どこかに「配慮」することは、公正なルールと両立しない。少子化への対策としての働き続ける環境づくりとしては一理あるが、子育て等を人生に想定できないひとにとってはとばっちり。答えがないところにはいってしまう。
だいじなことを自分の中で大事にしておく
おばあちゃんがだいじな経験をずっと大事にしていたのがわかってよかった。大事をそっと抱えておく。自分がかかかわった大事な物語を孫に読み聞かす。自分を大きく見せるために使わない。そういうのがいい。
お母さんにとっての大事も、最後にわかる。お母さんがおばあちゃんを理解する。最後にいろいろなことがつながっていった。
子どもの歴史は100年
「こども」が発見されて、子どもの権利が認識されるようになっての歴史は、人類の歴史と比べるととても短い。本当に最近のこと。でも、それをどうしていくか。こどもの学年誌を通じて、戦前・戦中・戦後の編集を通じて何を伝えていくかに向き合っていく姿勢。
簡単に人の感覚は変わらないけれど、月刊誌を通じて、少しずつ社会が変わっていく。変えていくための必要な作家を掘り起こし、書いてもらう。
雑誌の意味、編集するということを考えさせられた。