ジェンダーギャップ指数と1万人調査
日本の順位:125位/146か国 (2023.6.21発表)と過去最低
ニュースで、ジェンダーギャップ指数が報道されていた。
日本は125位と、前年より順位を落としているとのこと。
世界は変わっていっても、この国は変わっていない。
だから相対的に順位は落ちていく、というのは腑に落ちる。
一方、コロナを経て日本人の意識は変わっている
その一方で、コロナ禍を経て、日本人の意識は変わってきている。
下記の生活者1万人アンケートは興味深かった。
なかなか異なる世代の方と出会う機会がないため、
こうやってデータになっているのは傾向を把握するうえでありがたい。
家族のあり方に関する意識は変わっている
特に家族の在り方に関する意識が変わっているところには驚いた。
事実婚、離婚、同性婚等についてポジティブにとらえる割合が大幅に増えている。
また、性別役割分担に関する固定観念も薄くなっている。
おたがいのプライベートに首を突っ込むような会話はしないため、私の肌感覚では昔のままであったが、データでみていくと明らかに感覚は変わっているということがわかる。
意識がかわることと、仕組みが変わることのギャップ
ジェンダーギャップ順位が低いのは明らかに経済参画・政治参画が低いためである。
違う統計をごっちゃにして語るのは問題もあると思うが、
家族のあり方に関する意識は変わってきている(身近な生活レベルでの性別役割分担に関する意識は変わってきている)。
一方、経済・政治といった外の仕組みの中でのこととなると変化がないということがわかる。
今の仕組みで恩恵を受けた人が仕組みを回しているわけだから、そんなに簡単に変わっていくはずはない。変えていくとしたら、法律等で一定の縛りを入れてやってみる、という体験が必要なのではないか。たとえば3年とか10年とか、区切りを決めてやってみることはできないだろうか。やった結果、機能しないのであればやめればいい。
もともと男性が下駄をはいている社会であるため、はだしの女性が下駄をはくことで、公平な前提を用意できるのではないだろうか。