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「黄色い家」~外の正義で斬れない世界

一気聴きした「黄色い家」

先々週の出張時に軽い気持ちで聴き始めて、止まらなくなった1冊。
最初から不穏な空気で、そこまでの経緯が紐解かれる。

普通や当たり前の違い

主人公にとっての当たり前が世間の普通とは違いすぎる。置かれた環境で何とか生きていくしかない。良いとか悪いとかそういう次元でなくて、これ以外の選択肢がある?っていう世界。

他の選択肢はあったのか?

聴きながら、これが転生モノであったとしたら、どうなったのかを考えずにはいられなかった。考えても他の選択肢は思いつかなかった。学校、支援機関というのは味方とは思えないだろう。近い境遇の人が肩を寄せていき合うのがいちばんましな選択肢なのか・・・。明確には言えないけれど、気持ちの落ち着きどころとしてはそこになる。外側の正義をもっていっても、なんか違う。

結局、ロジカルではないところで生きているというところ

最初の、元同居者の反応。
最後の、主人公の行動。
間逆のことをしているが、どちらもわかる。
「気になる」ということは止められないし、それが人間っぽい。

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