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【敦煌壁画の天女たちから小説『敦煌』】

 チャイナフェスティバル備忘録。
今回、西北師範大学の学生さんによる舞踏と音楽のパフォーマンスがあった。
 音楽は日本の琵琶やリュートに似た、「シルクロード」をイメージする楽器での演奏で、舞踏は仏教的な天女を彷彿させる(インド舞踏にも似た印象)もので、「敦煌石窟の壁画からイメージされた舞踏」とアナウンスされたように聞こえた。

 敦煌!世界史で出てきて、高校生か大学生の時、井上靖氏の小説『敦煌』、読んだ!
 映画化もされ、ウィグル族の王女に中川安奈さんという本当に日本人離れした容姿の美しい女優さんが載っているポスターを観たなぁ!
~などと、記憶が昔々に遡っていく。

 『敦煌』、面白かったという記憶はあるんだけど、内容を思い出せない情けなさ…。
 西北師範大学の学生さんの舞があまりに美しかったので、『敦煌』って、どんな話だったっけ?と好奇心が湧き、はい!買ってしまいました!
『敦煌」の文庫本。

 読み始めて、世界史をきれいさっぱり忘れていることがわかるが、歳を重ねて物語として再読すると「あー、こういう話だったか」と冒頭から感銘。

 が、使われている日本語も難しく(昔の小説家の方々は漢字をたくさんご存じだったのね…と思う)、ルビがないと読めなかったり、意味がわからなかったりとで、勢いよく読めず、ゆっくりゆっくり読み進み、まだ読み終えておらず。

 チャイナフェスティバルに行ったことで、思いがけず夏休みの読書感想文のような作品を、久々に読むことになる不思議。

 芸術に触れ、触発され、作品を読みたくなる!という循環は、理想的である。
 残念なのは、ゆっくり読書している時間がないことなんであるが…。

#西北師範大学 #敦煌 #シルクロード


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