展示感想:「5ARTIST」SAN -AI gallery 寺松尚美/下河智美/毛塚多恵/大塚里久/阿部日向子
SAN -AI galleryで開催されている「5ARTIST」行ってきました。
下河さんは、数点の新作を発表しています。今回面白いと思ったのは、油絵のインクを利用したスクリーントーンです。
僕の影が写り込んで台無しですが、中央の花のシルエットが、具材の質量感で平板になるのですが、その分、物質感が高まります。具材の染み出しが影のようになってその印象を高めてます。
色がありながら色をキャンセルする効果を感じました。
あえて言えば、自分で現像するモノトーンの写真に近いように思えます。
この作品もそうです。
そもそも、彼女は一時期、プレス機が使えない時期、向日葵の種を貼り付けるような作品を作っていました。平面に平面像を印刷するのでなく、そこにあるはずの立体感、物質感、そこに彼女のモチーフの一つもあるのかもしれませんぬ。
毛塚多恵さん「注文の多い料理店」ですが、木彫の作品をガラスのフードで覆っています。ガラスに厚みを持たせているため、見る角度によっては、どこか、歪んで見えます。
それが、想像を働かす空間としての表現をより際立たせてくれるようで楽しかったです。
ユーチューブでも展示風景が公開されていますよ。
https://www.youtube.com/watch?v=tiGsTPGmLBU
明後日までですが、お近くに行かれたら。