展示感想:Gallery FACE TO FACE 企画 15th Anniversary group exhibition. Part I その1
入口にドーンと船山佳苗さんのモンドウ画が展示されているGallery FACE TO FACE の15周年記念展示行ってきました。
Gallery FACE TO FACEは、吉祥寺からはじまり現在の所には、五年ほど前から移ってきたようです。主宰の山本清さんは、本来、デザイナーですが、長いこと制作をしてきた経験があります。アーティストに求められるもの、そして創作をする自分自身の核、その間隙をよく理解されていると思います。
そこから、若い才能の可能性が伸びていく空間としてGallery FACE TO FACEを運営しようとしているのでしょう。
彼が長い年月の間に出会った世界の一端を垣間見ることができる記念企画だと思います。
PART1は、わりと落ち着いた感じでした。では、感想を。
オブジェクティブな距離感が特徴的な山田ひかるさんは、前回のミニチュア―ル展から、客体性と主観の距離感がすこし変わってきたような感じをうけました。
山内康嗣さんの、名画のコンセプトですが、名画の作家が、こちらを見ているという実験的なモチーフが続いています。ミニチュア―ル展に比べれば、作品が少し大きくなって手作業の密度や集約感というもののバランスが変わっています。
作品のサイズと、密度、そしてモチーフのバランスが、二層構造の山内さんの作品においてはかなり微妙な効果を呼び込んでしまうのでしょう。
坂本麻由里さんは、期待通りの作品ですが、抑制が効きながら、新しい萌芽を感じています。
樹乃かにさんは、森羅万象感が強まってますが、細胞のエキソサイトーシスを思わせる画像もありました。