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展示感想: 〈命数〉Gallery FACE TO FACE・新年のグループ展 40 Artists New Year Group Show 2024+ ー PART2
世おのずから数というもの有りや。有りといえば有るが如く、無しと為せば無きにも似たり。
幸田露伴の小説、『運命』は、このような書き出しから始まる。今回のグループ展のお題は+と−
ですが、数、そして記号というものは、具体性を切り離しているだけ、ひとの生の後ろにあって動いている理のようにも思えてしまうものです。
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小林さんは、コミックのカトゥーンを思わせる作品が多く、写実の抽象化というより、記号化に向かっているが、余計なものを引くようにして表す
を足し重ねた作品は、その間の隙間に、見る側の妄想が展開するようです。
小林さんの作品と一緒に、入り口の小部屋に展示されているのは、SAKI OTSUKAさんの作品です。
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右から左へと見るのでしょうが、大きな欠落から始まり、虚無が立ち籠める情感に行きますが、中央は存在の実感が感じられる作品です。
プラスからマイナスというより、マイナスの錘を二つ左右につけたヤジロベエみたいな印象でした。
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村瀬都思さんの作品、SCREENです。子供の絵を描くエピソードとプラスとマイナス、蠢き、がテーマになってます。
どこか感じる隔たりに記号のもつ脱具象性が表現されているように思いました。
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