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展示感想: <揺らぎが、浮かんで沈む>Gallery FACE TO FACE・新年のグループ展 40 Artists New Year Group Show 2024+ ー PART1、その5

Gallery FACE TO FACE・新年のグループ展の感想五回目です。

今回のお題はプラスとマイナスですが、それは両極を揺らぐ姿でもあります。そしてそれは、段差を持つ表面像をも表します。

松本みさ子さんは、墨とアクリルを混ぜ合わせた技法で動物を加えた絵を描きます。

 失ったものと手の中にあって確かめたもの、そのコントラストが、色彩と表面の凹凸となって現れているようです。


 カワムラナナさんは、油の具材を塗り重ねていきます。昆虫が、分布液で巣を作るための壁を作るように、心という体から生まれてくる体液を塗り重ねるように作品を作ります。普段は大きな作品だそうですが、今回は、小さなスケールだからこそ、精神のエナジーを感じます。

 内藤瑤子さんは、コラグラフの手法で多くの物質面を重ねていきます。

重ねるパーツごとに加えられた波は、少しずつ位相がずれて、それが全体を揺さぶる効果を及ぼしています。
 プラス、マイナス、浮き沈みとして、心の内の細かな動揺をあらわしているようです。

 これら、凹凸があらわれる作品も、プラスとマイナス、心の動きの象徴でもあります。




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