展示感想: ever-changing ―立体グループ展、アールグロリュー
GINZA SIXのアールグロリューの立体グループ展、ever-changing 、行ってきました。
今回のグループ展は、さまざまな素材、手法で成り立つていく立体表現を、変幻自在というイメージでむすびつけています。
変化する立体、そういうコンセプトにちかいかもしれません。
立体の変化の表現は、実は空間の変容を引き出す表現でもあるでしょう。
宮間夕子さんは、特徴な目と民俗的な伝承の形を結びつけた造形を出品しています。
広角に広がる世界を見ている両側に離れて広がるぐるぐるまなこは、僕らの知らない空間に繋げてくれます。
浅野さんは、今回はプロレスシリーズです。動きを含み込んだ立体表現は、周囲の空間を曲げていきます。
空間は、あるものなんですが、意識の中で再構築されるものでもあります。目の前に出された表現は、僕らが立つ世界を揺さぶり変容してくれもします。
変幻自在というのは、変わりうつる幻想的な空間の中で、自分の存在する場所の再認識を導いてくれるのかもしれません。