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画廊の楽しみ方ーーなんで画廊に足を運ぶのか(4)

襾漫敏彦

 前回は直接、絵に接するという話をしました。

 作品がどのようなものの影響を受けているかということに思いを巡らすのも、面白いものです。

 みなさんは、作品はどのような姿勢で作られているとおもって見ていますか。油絵の絵画など、西洋由来のものは、おおよそ、イーゼルを使った描いています。ですから、天地がだいたい固定されています。

 つまり、上下という重力の影響があるということです。たまに、ひっくり返して手を入れるという変わったひともいますが、おおよそ上は上、下は下という風に固定しています。
 また、大きな作品になると、下絵の段階では別でしょうが、立てて描くか、横にして描くか、それぞれになるようです。

 これが、日本画の場合は、床や水平な台において描くことが普通のようです。木彫りなどは、しっかり自立しないとならないので、重心のバランスは大事ですが、制作の段階では、彫りのアプローチとして、様々な角度から彫り進めているようです。

 作品が構成していく段階で、どのような角度から作家が作品と関わっていくのかも案外、興味深いことです。

 そんなことを、作家に尋ねたら、自分の様々な感受性が豊かになるきっかけをつかめるかもしれません。


《付録》画廊紹介 ギャラリーニイク(Gallery219)

表参道にあるこじんまりとしてギャラリーです。デートや散歩の途中でちょっと寄るのもいいところです。


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