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画廊の楽しみ方ーーなんで画廊に足を運ぶのか(2)
襾漫敏彦
画廊になんで足を運ぶのか?と聞かれたら、ついつい口からでるのは、最近は、写真の技術が進んでいて、DMやネットに上がった画像がきれいすぎるということです。
作品のタッチや、彩色のおもむきが、つかみにくいのです。デジタルで作ってデジタルだけで表現するならかまわないのですが、絵画なら支持体、紙や画布の性質との兼ね合い、もしくは、筆のタッチなどが、写真では消えてしまうことが多いです。木彫りなどでは、木目が透けることが多いのですが、木目が透けてるか透けてないか、大きな違いなんですが、写真では、わりと木目が省略されてしまいがちです。
見方だよといわれることも多いですが、作品を目の前にしたとき、そういうところにアーティストが創作するときの勢いや、ためらい、工夫や悩みなどを思わせてくれることも少なくないです。
そして、それを、<はてな?>と思ったとき、正直にアーティストに聞いてみればいいんです。作品は、アーティストから離れてしまえば、商品でしかないかもしれません。けれども、ひとが、表現するものという点を大切にしたいならば、画廊で作家にいろいろと聞くことは、表現するひとの苦労を直接、聞けるかけがえのない経験だと思います。
《付録》画廊紹介 画廊 岳
二階もある落ち着いた国立らしい画廊です。