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表現再考:反舌無声

 今日から、芒種の末候に入ります。本朝では梅子黄で、梅の実が黄ばんで熟し始めるという意味ですが、宣明暦では、反舌無声で、反舌鳥が鳴かなくなるということです。
 反舌鳥というのは、百舌鳥とも、鶯という説もありますが、クロウタドリというツグミの一種のようです。

 百舌鳥だと、芒種の次候が、鵙始鳴、モズが鳴き始めるですから、鳴き始めて聞こえなくなるというのもヘンですが、中国の鳥のことになると、その漢字がどの鳥をさし示しているのか、難しいです。
 鳴き声、振る舞い、ああ、あれねー、という実感は、千年以上の時間や地域を跨いで考えること自体、無理があるのでしょう。

 ただ、それも含めた再考だとしてください。

 さあ、もう直ぐ夏至です。

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