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表現再考:鳴鳩払其羽
穀雨の次候、本朝では霜が終り稲の苗が生長する、霜止出苗ですが、宣明暦では、鳴鳩払其羽、鳴鳩が羽を払うです。
鳴鳩というのは、鵤、イカルで黄色く堅いくちばしの鳥だそうです。案外身近な鳥のようですが、日常、意識していないと、それがそうだとは考えないものですね。
でも鵤というのは、必ずしも、その鳥を指すだけではなく、くちばしの固い小鳥など、いろんなものを指してもいたようです。
動植物が細かく分類されるようになるのは、十八世紀のリンネくらいからですから、古代にあたる時代の表現はそういうものでしょう。
*イカルの写真は、ネットのフリー素材を使わせてもらいました。
〈フリー素材無料写真 森の父さん花鳥風穴〉からです。