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展示感想:〜月華に照らされて〜佐藤真奈美・長野順子・西山瑠依 三人展 Galley Field その2
〜月華に照らされて〜佐藤真奈美・長野順子・西山瑠依 三人展 感想、二回目です。
佐藤真奈美さんは、アートの世界に入ったのは、大学に入ってからのようです。油絵から、ペン画と進んだ彼女は、銅版画、エッチングと出会い、線がシャープで削りだされてあらわれる銅版画に魅せられたそうです。
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線というのは、物体の形をあらわすもので、右と左を切り分けるものですが、何らかの力の軌跡でもあります。
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渦、そしてウェーブを描く髪の毛、それは、形であらわれた形を導き出す意思のようなものかもしれません。
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佐藤さんの作品は、ものごとの向こうにある精神を表しているやもしれません。
三人とも都会の照明の眩しさから離れた田舎での華のように輝く月の光を浴びています。その月の力を身体にとどめるようにしながら、月の光を表現した興味深い展示でした。