表現再考:苦菜秀
立夏も終わり小満の初候に入りました。本朝の七十二候では、蚕起食桑、かいこおきてくわをはむですが、宣明暦では、苦菜秀です。
<秀>は、<穂>と同じ語源から来ていて、部首はともにのぎへんで、<ほ>と読み、穂が突き出でる状況を指す意味から、物事や人に秀でるということを示すようになるようです。
苦菜は、キク科の植物で、チコリーや沖縄で食べる苦菜とも近縁のようです。苦いものは、甘いものに偏る体には、良いようです。昔から、糖尿にはゴーヤがいいともいいますね。
様々な生命が満ちていく様を表現している小満の初候にふさわしいと思います。