展示感想:「境界」Gallery FACE TO FACE正月企画 38人のグループ展 前半その3
グループ展「境界」PART1 感想その3です。
自分から離れたものをモチーフとすることで、放り出された寂寥感を山田ひかるさんの作品は伝えてくれるのですが、今回は自分を対象にされたようなので、身体の生身感が、臭いのように吹き出している印象がありました。
浅野井さんは、今回は、木彫でなく焼き物です。
彼女のモチーフのひとつが貝殻なんですが、貝というものは水中にありながら、水を追い出した石灰質で、できてます。
水を循環させる木と、それをとどめる貝殻、組み合わせたり、独立させたり、その柔らかさも彼女の魅力でしょう。