展示感想:千川裕子個展ーRe:startー　 Oギャラリー

　Oギャラリー　千川裕子個展ーRe:startー　
行ってきました。メゾチントだけでなく、水彩画や剥がし刷り、紙版による刷りなどの作品が並んでいました。

メゾチント以外の作品をみて、千川さんの描きたいものの印象がつたわるようでした。

彼女の作品の特徴は、水平に引かれた線が、構図を決めています。どっしりとした大地が、重力に従うような上下でなく、前後左右に広がる水平の力線を意識させてくれます。

構図は、一種の風景画ですが、そこにあるものというより、そこに吹く風に運ばれてくる大気を感じます。

爽やかな風というより、湿り気や匂いといった空気、風土の個性を感じさせてくれるようです。

あと数日ありますので、なかなかいい個展ですから足を運ばれたらと思います。

隣の部屋の櫻川豊敏さんの個展も、互いに共振するようで、一緒に御覧になってください。