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展示感想:〈ありえそうでありえない〉12人のアーティストによるはがきサイズの作品展 Gallery Face to Face
Gallery Face to Faceの12人のアーティストによるはがきサイズの作品展に行ってきました。はがきサイズのコンパクトな作品がならびますが、その分、それぞれのアーティストにとって実験的な試みがみてとれます。
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遊びごころ満載の船山佳苗さんは、ブルマン貂、キリマン蛇郎、モ蚊、とコーヒーの銘柄と動物をモチーフに、幻想動物を描いてます。
コーヒーの名称は、産地から採られることが多いですから、立ち上るコーヒーの湯気の向こうに、絵のような存在が実在するかのようです。
itomakiさんは、絵本のような柔らかいイラストを描かれるかたのようですが、今回はネズミのキャラクター中心です。
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これは、視覚、触覚、嗅覚、味覚、聴覚、そして意識と六感をモチーフにしています。
他の作品への興味がもたれます。
デジタルを使って多くの作品を発表してきた樹乃さんですが、今回は剥がし刷り技法という方法で制作しています。
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重ねられたデジタル印刷技術の霧の向こうにありそうでありえない存在を表してきた樹乃さんですが、
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今回は、制作の手仕事の感じが、物質として染み出してくるようで、リアルな重量感を感じざるをえませんでした。
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今週木曜日から、後半です。