展示感想:内藤瑤子展「ビーチ・リヴァイアサン」Gallery Face to Face
内藤遥子展「ビーチ・リヴァイアサン」行ってきました。
入口のあたりには、昔のドライポイントやエッチングの作品、ヘイター法などを使った作品も展示されていました。
今回は、海を感じるような青が基調となる作品が中心でした。
彼女の作品は、プリントで作成したパーツを張り合わせてつくるコラグラフですが、ひとつひとつの熱量が高くて、パーツごとの調和しきれずぶつかりあうところが一種の魅力でもあります。
今回の展示は、いい意味で、まとまっていたように思いました。違和感を感じさせていた溝のような断層が、ウチへウチへと巻き込まれていく。
まさに何物をも飲みこんでいくリヴァイアサンのようなものではあるものの、呑み込まれたものは、中でぶつかり合っては、絡まっていく。
海の意匠が、背景となっていて、不思議な統一感をあらわしてます。
圧巻なのは、巻き貝を描いた一品で、海の奥底にある特別な何かを感じました。
来週までですから、暑い中、海を感じにいかれてもいいかと思います。