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画廊の楽しみ方ーーなんで画廊に足を運ぶのか(3)

襾漫敏彦

 画廊になぜ行くのか、端的には、作品をじかに見るためです。

 筆づかいや、質量感、そういうものは、作品を直接みなければわかりません。さらに筆遣いや、色の乗せ方など、目の前にしないとわからないものがあります。

 油絵の渇き具合ででてくる日々や、塗りそこねに思える所、キャンパスの全面でなく、側面の部分にどのような手の入れ方をしているかなど、細かいところが、面白いのです。

 僕はアーティストの気持ちのシッポとか、勝手に読んでいます。なんで、こうなの、側面には仕事しないの?ここもう少しなんで塗らなかったの?とか、ここ開けているのはなぜ?とか聞くと、結構、面白い反応がみられます。

 案外、彼らの世界観というか、美術観が、そのような細部にあらわれていることも少なくないようです。


《付録》画廊紹介 表参道画廊

ここは、鷹見明彦さんも開廊のころ、いろいろ協力していたところです。入り口がなかなかわかりにくいですが、地下にある空間は、まるで、隠された寺院の庭のような趣があります。

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