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展示感想:〈身体から吹き出す体臭〉1 one by one 1、水村芙季子+長沼翔 二人展 Gallery Face to Face 〈そのニ〉

1 one by one 1、水村芙季子+長沼翔 二人展感想 〈その一〉続きです。

 前回は、長沼翔さん中心に話しましたが、今回は水村芙美子さんです。彼女は、理知的な制作をされる方ですが、結果でるものはアヴァンギャルドなものです。



 水村さんは、雁皮紙にプリントしたものを支持体にして、彩色をくわえていきます。油取り紙のような雁皮紙の触感は、まるで蝋細工のような印象で、そこにショッキング・ピンクを中心にした原色を加えた作品は、まるで、祭りの夜店に並んだ玩具のようでもあります。

水村さんは、真面目な方で、型に嵌められながら、それを乗り越えたいという二つの要素が、アンビバレントな形で、あらわれています。

二次元からモノへのトランスフォーメーション、それが彼女の特徴かもしれませんが、着飾りながら、それ以上に、香ってくる体臭、その身体性が、面白いと思います。

交わるようでない、水村さんと長沼さんの作品が身体性という通路で呼応しあっていました。



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