表現再考:半夏生
夏至の末候、半夏生です。これは、本朝も宣明暦も同じです。
半夏はカラスビシャクといって、漢方の生薬になる一つです。宣明暦の七十二候では、薬や生活に直接役立つ物に関するものが多いような気がします。
半夏は、サトイモ科の植物ですが、その地下根茎を使います。咳の時やつわりの時に使われたようです。
今は、結果としての漢方薬を元に考えますが、暦に応用されるまでの言い伝えが、現れているようです。
本朝の七十二候の元になる宣明暦の方が、やはり生活感が漂うようです。
これが終われば七夕です。