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表現再考: 雉入大水為蜃 雉が海に入って大蛤になる

 立冬も、今日で末候になります。本朝では、水仙の花が咲くの意の金盞香ですが、宣明暦では、雉入大水為蜃、雉が海に入って大蛤になるです。
 これは、寒露の次候、雀入大水為蛤に対応しているようです。水は、海のようですが、中原では、海というのは、どれだけ意識されていたのでしょうか。
 蛤や大蛤は、もしかしたら、乾物をみて、羽毛を剥かれた雀や雉を想像したのかもしれません。

 本朝の七十二候では山茶花、霜柱、金盞香と紅、白、ですが、宣明暦では、川、大地、海と展開しています。一方が、一幅の画なら、もう一方は、広大な世界を舞台にした寓話のようです。

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