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展示感想:〈時を重ねて、張りが生まれ〉第十七回、工燈

第十七回工燈、感想ラストです。

梶浦さんは、造作がさらに精緻になっていきます。仏像の展示に、天眼鏡が一緒に並べられているのも珍しいです。

ややもすると、木のササクレとも見えかねないほどの細かさですが、そのサイズの仏像の表情が、回を追うごとに深くなっているようです。

杉本さんは、これまでは、テラコッタや石彫が出品されていましたが、今回は、木彫りでした。

写真を取り落としてしまいましたが、観音像の優しくも美しき様がよく現れていました。

工燈には、もう十年通い続けましたが、展示の別当たる黒住さんの作品ですが、年輪を重ねた自信、張りのようなものがあらわれているようでした。

角が丸くなりながら、それが、むしろ内に充ちる力を受け止めているかのようでした。

展示も今日までです。

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