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画廊の楽しみ方ーーなんで画廊に足を運ぶのか(13)

襾漫敏彦

 前回、日本の美術の常識が、必ずしも世界の常識ではないということを書きました。(ただ、これは、ヨーロッパすべての国の一般かは自信はありません)

 貸画廊というありかたは、かなり日本独自のようで、パリでそういうものが、現れ始めたということも耳にしたことはありますが、画家がスペースを借りて展覧会を勝手にやるということは、そもそも考えられなかったようです。

 この日本の独自性がどのようなところから由来しているのか、非常に興味があります。

 日本の美術の発展は、西欧と違い宗教建築や宗教画からでは必ずしもありません。仲間内で趣味の世界を楽しむというところに根差しているのではないかと思います。

 日本の小画廊の文化というものは、結構、貴重なものだと考えておいてもいいのではないでしょうか。画廊に行くというのは、そういうこの国の文化の流れに触れることにもつながると思います。





《添付》画廊紹介 Gallery N


名古屋のギャラリーですが、東京の神田にもアートスペースがあります。

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