表現再考:菊有黄華 菊の花が咲き出す
今日は寒露の末候で、宣明暦では、菊有黄華で、本朝の七十二候では、蟋蟀が戸の辺りで鳴くの意の蟋蟀在戸です。菊有黄華は、菊が黄色く輝く様を表しているということですが、本朝では、一つ前の寒露の次候、菊花開に対応しています。
今日は旧暦では九月五日で、盃に菊を浮かべる重陽の九月九日は、二十三日になります。陰陽の陽の最後の名残の時に、長寿と重陽を祝う、まさに陽の名残にふさわしい花と時期なのかもしれません。
いよいよ陰の陰たる季節が訪れます。
寒露が終われば、露も霜に変わり、霜降です。そこから週もふた回りで立冬、冬です。