表現再考: 蓮の池を前に、風がそよぎ、生命の往還を想う
ものの本によれば、ハスというのは、種が蜂の子のいる蜂の巣、ハチスのように見えたからだと言われてもいます。
蓮の種が、窪みに埋まっている様は、多くのひとが集って講話をきくようでもあります。泥の中から、スーッと立ちあがる花の姿は、たおやかな美しさをたたえています。そして、その地下茎はご存知のように蓮根として、大切な恵みでもあります。
蓮という植物は、花、葉、それぞれで何かを語れるような独特な趣がありますね。
梅雨があけた時期を、南風や蓮の花で表現する、まさに夏が来たんだという盛りの風情を伝えてくれます。