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展示感想:〈輝きのむこうに立ち昇る蜃気楼〉北嶋勇佑 木版モノタイプ展「Unique Neighbors 特異な隣人」

北嶋勇佑 木版モノタイプ展「Unique Neighbors 特異な隣人」行ってきました。

今回は身近な存在として、玩具と動物がモチーフになっています。

今回、出品の作品は、金箔を貼った背景に、図像を貼り付けています。

 背景は余白を兼ねるのですが、金というのは、存在感が強く、バランスをとるのは結構難しいと思います。

日本の伝統絵画で、金箔は襖や屏風によく使われますが、ひとつには、金は、変化しにくいということがあったとおもいます。

ただ、現代の照明でなく、日本の伝統家屋の中で自然光や灯明のような光のもと金箔はいかに見えたかというのは興味をそそられます。


今回は、油絵具を塗ってその上から箔を貼るという試みをしています。彼の筆使いが、箔を通して現れる、余白に染み出す身体性が興味深かったです。



北嶋さんは、木版モノタイプですが、板木からトレースしたものを切り取って、カンバスに貼るのですが、今回はそれを小さな木枠に納めた作品がでています。


写真立てのようなアイテムボックスにある存在まさに特異な隣人かもしれません。




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