展示感想: 〈ぼんやりでしかない未来〉Gallery FACE TO FACE・新年のグループ展 40 Artists New Year Group Show 2024+ ー PART2
プラスとマイナス、両極を端に置いたとき、浮かんでくるのは、置き場のなさ、を感じることがあります。
長野順子さんの作品は、未来に対するボンヤリとした不安を感じます。下の作品は「正義炎上」というタイトルですが、飛行機雲が、文明の進歩が引き起こしかねない悲惨を隠喩しているようです。
南雲未希さんは、重ねては削るようにして、歩みを確かめるように作品を制作するようですが、霧のような明日に向けて、進むような印象があります。
躊躇いながらも未来は訪れる、そんな、宙吊りにされたような感じかもしれません。
竹淵愛留萌さんは、今回はドローイングですが、自分の身体の感覚を気圧に還元しては、身体の感性で描いていくという、考えれば不思議な作品です。
外と中、どちらをプラスともマイナスともいいきれない、その狭間。でも、表現というのは、そういう部分からあらわれもするのでしょう。
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