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習慣と行動 | オードリー・タンさんの思考法から考える

こんにちは!今日のnoteはこんなテーマで書いてみたいと思います!

先月PIVOTのマネーイベントに行った際、懇親会でお話しした竹下さん(当時PIVOT役員)が、「さっきまでオードリー・タンさんとのインタビューをやってたんです〜」っておっしゃっていたので、いつ公開されるのかなぁ〜って楽しみにしていました。それがようやく今週お披露目!

実はオードリーさんのお話を聞いたのは、私にとってはこれが初めてだったんです。ネットでよく名前は見かけていたもののあまり詳しくどういった方なのか存じ上げませんでした。

でもさすが天才と言われるだけあって圧巻の内容。オードリーさんのお人柄にも親近感を感じました。

今日のnoteでは、そんなオードリー・タンさんのインタビューを見て「なるほどな」と思ったこと、「今後自身の行動にも取り入れてみたいな」と思ったことについて書いてみたいと思います。

プルーラリズム(多元主義)という考え方

プルーラリズムという言葉は、今回インタビューを聞いている中で私自身初めて聞いた用語でした。意味を調べてみたところ次の通り書かれていました。

一般的な意味では,唯一絶対の視点や価値観から何ごとかを主張するのではなく,もろもろの視点や価値観の併立・共存を認め,それぞれの視点,価値観に立って複数の主張ができることを容認する立場をいう。

コトバリンクより

この用語、民族や国家を語る上で比較的よく使われるようなのですが、社内のコミュニケーションにおいてもこのコンセプトは十分適用できる考え方だなと思いました。

仕事において、「◯◯が正しい、◯◯は間違ってる」とか、「A、B、Cのどれがベストシナリオか?」とか、そういった予め結論ありきの議論ってよく起こりがちじゃないですか?

プルーラリズムを使うとそういった考えを一旦捨てることになります。

どんなに自分とは異なる意見を持っている人がいたとしても、またその人が一見誤った意見を持っていそうに見えたとしても、否定せず彼/彼女のアイデアやストーリー(ナラティブ)に耳を傾ける。これが議論を進化させる上でとても大事になってくるんじゃないか?といったことをおっしゃっているように解釈しました。

オードリーさんは、プルーラリズムについて次のように解説されています。

Pluralism means the collaboration across the diversity start from recognizing despite our differences. There are still things we have in common.
多元主義においては、多様性を超えた協力は相手との違いはあっても共通点はあるのだと認識することから始まるのです。

Plurality is about a designing the spaces to find out what the bridge making ideas, and that shows respect.
多元主義とは架け橋となるアイデアがどのようなものなのかを見出す空間をつくり出すことであり、そこには敬意があります。

この“bridge”という言葉を聞いて真っ先に思い浮かんだのが、宇田川元一さん著書「他者と働くー「わかりあえなさ」から始める組織論」でした。

ビジネス現場でこじれたままになっている問題の多くは、関係性のなかで生じる「適応課題」である。適応課題は、互いの「ナラティヴ」の間に溝があることにより生じている。

ナラティヴとは、立場・役割・専門性などによって生まれる「解釈の枠組み」である。著者は、対話によってナラティヴの溝に橋を架けることを提唱する。

対話とは、準備・観察・解釈・介入という4ステップで「新しい関係性を築く」プロセスを意味する。その第一歩は、自分のナラティヴを脇に置くことである。

他者と働く | flier要約より

私に見えている世界と彼/彼女に見えている世界はそもそも異なっている。だがそこに、どうすれば架け橋をかけられるのか?そのために自分は、相手のナラティブにどんな共通事項(common sense)を見出せるのか?それを探索するために傾聴し、観察し、解釈をアップデートしていくことが大切なのだと改めて気付かされました。

プルーラリズム実践のためのキーワード

Why do you feel this way?
なぜそのようにあなたは感じるのですか?

一般的な表現のようにも見えますが、Why do you think so?ではなく、Why do you feel this way?なんですよね。面白い表現だなと感じました。

なんでしょうか、こう英語表現としてより寄り添い感があるなというか。フラット感があるなというか。

I can sustain this kind of non judgmental attitude and actively listened for an hour after you listen very deeply and very closely for an hour, you will actually get into the person’s horizon. You get their view points.
私は1時間にわたって批判的な態度を取らずに積極的に相手に耳を傾けることができます。そして1時間にわたって相手の話にじっくりと耳を傾けると、その人の目線になることができるのです。

徹底的に相手の声に耳を傾ける、そしてそれをただただ集中して続ける。これが相手の目線を手に入れるための方法なのだと理解しました。

共に仕事をし、互いに成長を得る

これは、オードリーさんの今回の新著のタイトルに書かれていた一文です。

相手の目線を手に入れることができれば、自分のアイデアと相手のアイデアを初めてうまく融合させることができるようになると思います。

そうすればアイデアは、もはや一人のものではなく二人のものになっていく。これを積み重ねていき、10人、100人と増やしていくこと、これが仕事の価値を高め、ひいては組織全体の成長を生む原動力になるのだろうと思います。

アイデアを自分や私たちだけのものにするのではなく、ひいては誰もがアクセスできるような場所においておく。そうすることでそのアイデアは誰かの何かの役にたつ要素となるのかもしれません。

すみません、うまくまとめられませんが、エッセンスはPIVOT、またはオードリーさんの新著にもたくさん書かれているので、ぜひ読んでみてください!

今日も最後までお読みいただき、ありがとうございました!


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