経験主義ってなんだろう?
これは、ジョン・ロックによる、生得観念は存在せず、知識や観念は経験や環境で身に着けていくと云う考え方です。
人間は、先天的に理性や観念を持っているとは考えませんでした。
人間の心はもともと白紙であり、知識や観念は全て五感から得た経験によるものだとロックは主張します。そして、経験で得た知識や観念の「連合」が「心」だとし、それらが「心に書き込まれて」知識や観念となるとロックは考えたそうです。
生得観念は存在せず、知識や観念は全て経験によるものだとするロックのような立場を経験主義と言い、「経験主義」は、人は生まれつき理性や観念を持っているとする「生得主義」との対義語となるものです。
※私Tetsuの考え方としては、どちらか一方とした白黒思考ではなく、経験も生得もあってしかりのモノであろうと考えました。
生得=母体内で育まれた知識や観念。
経験=母体内や出生後に育まれた知識や観念。
この「経験主義」と「生得主義」は、往々にして対立した議論が交わされてきましたが、対立するモノではなく、共生してしかるべき事柄であろうと考えます。
(おしまい)
※次回は「魂の三分説」についてお送りします(多分)。