無駄が多い牽牛星
緊急事態宣言はようやく解除されましたが、コロナで売り上げが減少した事業者に対し、昨年の持続化給付金に続き、今年も月次支援金というものが支給されています
月の売り上げが50%以下に減った事業者に、法人20万円、個人事業主10万円を上限として、月ごとに支給されます。
大変有難い制度で助かっているのですが、一つだけ気になることがあるのです。
それは振り込まれた後に、必ず振込完了通知がハガキで届くのです。それも振込の後、2週間くらいしてからです。メールでも来ます。持続化給付金の時もそうでした。
ハッキリ言って無駄だと思うんですよね。
通帳にもゲツジシエンキンって印字されるので、税務申告の時にも別にハガキは要らない。
郵送代も、発送にかかる人件費も当然税金です。毎月毎月ハガキを送るのにいくら税金を使っているのかと気になります。
(対して税金払ってないので偉そうなことは言えませんが…)
それともう一つ。
2年くらい前かな?厚生労働省が、過去の失業保険の支払額が実際よりも少なかったといって、計算し直して差額を支給するということが発表されました。
該当期間にちょうど失業保険を2回貰っていたので、大した額ではないと知りつつ、申請してみました。
郵送してから半年以上経ってから、その差額が振り込まれていました。
いくらだと思います?
2回分で、2,400円でした。
さて、この2,400円を返金するのに、経費はいくらかかったのでしょう。
1.まず、失業保険給付の訂正のお知らせを郵送する。
2.それを事務局が受け取る。
3.雇用保険者番号と照らし合わせて、計算し直す。
4.決済承認を貰う。
5.差額を振り込む。
6.振込のお知らせを郵送する。
最低でも以上の工程を経て、少なく見積もっても、人件費、郵送代、振込手数料で1件につき3万円はかかってると思います。
2,400円を支給するのに、3万円…。
もちろん、これも税金です。
『間違いを訂正して、正しい額を支給するのが目的だから、いくら経費がかかっても構わない』
実はこれって、とっても牽牛星的な発想なんです。
牽牛星は「文官(役人)」の星と言われています。
役人は、どれだけ大きな犠牲を払おうと、目的が達成されれば、成功したと考えるのです。
算命学の教科書では、遣隋使や遣唐使の例を挙げていました。
日本から中国へ遣いを出すのに、1隻の船ではなく、6隻の船を出す。
そのうち5隻の船は難破して沈んでしまう。
それでも何とか1隻は中国へ到着し、日本に戻って来た。
それを、牽牛星は成功したと見做すのです。
それが文官、牽牛星の発想です。
商売人には向きませんね、あっという間に破産します。
実際、公務員に牽牛星持ちが多いかどうかは統計がないので分かりません。
鑑定歴が長い私の先生に聞いてみましたが、公務員はあまり相談に来ないと仰ってました。(確かにそうだろうな…安定してるし)
でも実際、こういう所謂お役所仕事と言われる非効率な仕事が、淘汰されることなく今も続いていることを思うと、やっぱり多いのだろうと推測します。
古代中国では科挙という大変難しい試験をパスした人間だけが文官になれました。
日本でも国家公務員試験は難関です。
国や時代は違えど、似たような選抜制度を通過して集まってくる人たちは、やはり同じような共通点があると考えられます。
難関を突破して高い地位を得た人たちという意味でも、やはり牽牛星保持者は多いような気がします。牽牛星にはプライドという意味もありますから。
しかし、算命学が生まれた頃と今ではだいぶ時代が変わりました。
古代中国の文官はこれでも良かったかもしれませんが、現代の日本では、もう少し経済観念のある人、具体的に言うと禄存星・司禄星がスムーズに発揮できる人が役人になった方がいいと思うのです。
それには国家公務員制度から変えないと、延々と税金が垂れ流しにされるような気がします。もうとっくに経済大国ではない日本に、無駄に使えるお金などありません。
新総裁の岸田さんは中心星が牽牛星です。
大丈夫でしょうか…。