![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/106493883/rectangle_large_type_2_9b87b4fefbd261b85470040229e30524.jpeg?width=1200)
カーネル・サンダースの変転人生
先日、急にカーネル・サンダースについて調べたくなり、近所の図書館の蔵書を検索したら、一冊だけ該当資料があったので、早速借りて来て読みました。
それが、こちらの『ぼくのフライドチキンはおいしいよ』です。
児童書らしいのですが、小学校高学年以上向けだったので、少し物足りないところはあったものの、そこそこ読み応えはありました。(でも、校正が甘いのか、サンダース氏の時系列の年齢や西暦が間違っているところが多々あります)
全部読み終わってから、恒例の命式予想をしてみました。(この予想が結構楽しい)
私の予想は「天報星・鳳閣星と、車騎星か牽牛星はあるだろう。そして恐らく北天運(頭脳労働向き)」というものです。
まず、天報星の根拠ですが、その職業遍歴からです。
彼は12歳で家を出てから、下に挙げただけの職業を経験しました。
1.農場
2.路面電車の車掌
3鉄道会社の火夫
4.弁護士実習生
5.床屋
6.石炭荷役人
7.プルデンシャル生命保険外交員
8.フェリーボート会社経営
9.商工会議所秘書
10.アセチレン・ランプ製造
11.ミシュラン・タイヤのセールスマン
12.ガソリンスタンド経営(敷地内で食堂を始め、フライドチキンを提供し始める)
13.モーテル経営(ガソリン・スタンドと兼業)
14.レストラン経営開始
凄いですね、鉄道関係とガソリンスタンドはそれなりに長かったようですが、全然脈絡のない仕事も沢山してます。これだけの職業を転々とできるのは、天報星以外にないという推測です。
ちなみに、4の弁護士実習生は、小学校しか出てないサンダースに何故そんなことが出来たのか不思議ですが、100年も前のことですから、いろいろ規制が緩かったのかもしれません。それにアメリカって割と交渉次第で融通が利くところがあります。
ソフトバンクの孫さんも、アメリカ留学の際に、試験(SATだったかな?)の点数が足りなかったけれど、それは英語力のせいだ、英語力が付けば必ず挽回できるから、と大学側に交渉して入学を許可されたと著書に書いておられたと記憶しています。
アメリカでは押しが強い者だけが生き残る気がしますね。日本よりよっぽど弱肉強食です。
でも結局サンダース氏は、正式に資格を取る前に、法廷で依頼人と殴り合いの喧嘩したことによりクビになってます。(正確には依頼人に殴られたカーネルが椅子をふりかぶったところで止められた)
それ以前にも喧嘩が原因で鉄道会社を変ったことがあり、結構喧嘩早いところがあるし、正義感が強いので、攻撃本能の車騎星か牽牛星はあるなと思った次第です。
また北天運だと思ったのは、この本の中に「弁護士になるのはあきらめたけど、おれには頭を使う仕事の方が向いているかもしれない」との一文があったからです。
彼が弁護士実習生になる前の話ですが、他社の鉄道で事故があった時、サンダースが弁護士のまねごとをして、賠償金請求の代理人となり、負傷者のために多額の賠償金を勝ち取り、自身も2500ドルの手数料を手にしたそうです。今のお金に換算すると、2万5千ドル(日本円だと350万)くらいでしょうか。
その時の経験から弁護士を目指すことになったのでしょう。
こういう機転が利く人は明らかに北天運です。
以前、現場仕事に従事してらっしゃる方が鑑定に来られたことがありますが、その方は北天運だったので、「頭を使う仕事の方が向いてますよ」と伝えたことがあります。
すると、その方自身も、手を動かしている時より、何かを考えている時の方が楽しいと仰っていたのが印象的でした。
きっとサンダース氏もそうだったのでしょう。
法廷で喧嘩しなかったら、そのまま弁護士になっていたかもしれませんね。
でも、弁護士にはなれませんでしたが、法律の勉強をしたことが、のちの事業で大きく役立ちます。
長くなりましたので、続きは後日。