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つまるとこ なにがなんでも この子と会いたい(これは川柳)

東京にどうしても遊びに行きたかった。

若い頃は(今も若いよ!)時間はあるけどお金がなかった。今はどっちもない。もっと悲惨。

とにかく時間を作るのが難しいってことが言いたいわけなんだけど。

忙しいアピールをしたいわけじゃなくって、リア充ってわけでもなくて、寝て起きて食って働いて家事してると自由時間って恐ろしいほど少ない、よね?

連休は三連休あるのは奇跡、二連休あれば充分!ってかんじ。

各所関係者に根回しして、ていねいにていねいに作り出したフリーダムな二日間。東京、行くっきゃない。

出発日は台風の影響をモロに受けていた。

新幹線が止まったせいで、始発を待つ人が駅へ殺到。片田舎の駅が人、人、人!!こーんなにいっぱい人住んでたのね、ってなぐらいのびっくりな人だかり。新幹線を待つホームは、人が多すぎて列がどう繋がっているのか分からないほどの混乱ぶり。

到着する新幹線も満員で、先頭から2-3人ほどしか乗れない。こりゃあ、いつ着けるか分からんなぁと段々と不安になり始めた。

なんせ、東京では相方が待ってる。約束は3時に吉祥寺駅で待ち合わせ。全っ然、間に合わない。
さらに悪いことに、こんな時に限ってスマホの充電がない。詰んだ。

お相手は気遣いが優しい人、心配かけたくない。

どーにかこーにか死にかけのスマホでラインして、緊急連絡用に電話番号を教えてもらった。

今どき公衆電話を探すのは大変だけど、いざとなったら誰かに電話借りようと思った。みーんなスマホ、持ってるんだし。若干変な人かもしれんがやむなし。大丈夫、日本人はみんな優しい(と自分に言い聞かせて勇気づける)

結局、駅で新幹線を待ち始めてから、東京駅に着くまで7時間ほどかかった。

新幹線の中はホームよりもさらに激混みで、結局電話をかけられる状況ではなかった。

東京駅について、急いで充電スペースへ直行する。

充電スペースおよびその周りももれなく人混み。
駅の中でピクニック状態、床に座ったり、階段に座ったり、みんなどうにか居場所を確保して待ち時間を過ごしている。

「待たせてごめんねー!」

待ち合わせには間に合わないので、先に目的地の猫カフェへ行ってもらったが、周りはどうやらカップルばかりらしい。なんたる拷問、それは辛い。自分が逆の立場なら…気にせず楽しめなくもないけど、やっぱり嫌かな。

気持ちだけは急いだけど、到着できたのは猫カフェ閉店の30分前だった。

大遅刻してしまったけれど、お相手が穏やかで怒るところを想像できないような優しい人で、かつ1人でもちゃんと楽しく過ごしていたことに救われた。しっかり猫カフェ満喫していて、嬉しそうに推しねこ様の黒猫ちゃんについて語ってくれた。

だるそうに働くねこ様

せっかく久しぶりに会えたのだから、ごはん食べに行こう!となるのは、当然の流れ。

もともとそのつもりだったしね。

都会東京吉祥寺、なーんでもある。お相手が食わず嫌いだろうと好き嫌い多かろうとモウマンタイ(問題なし)

卵料理屋さんを発見、卵さいきん高いよねーなんて、たいして料理せんくせに、ただ言いたいから言ってみる。

エスニック料理が苦手、とおっしゃっているのに、これならイケる?と若干無茶振りで香港飲茶のお店に誘った。

いいよーって、付き合ってくれる。やっぱり優しい。

注文したのはお粥と腸粉という米粉のクレープ。

美味しい。気の合う人と食べるごはんはもっと美味しい。

帰り際、宿が決まってないって話したら、泊まっていきなよー!って何回も誘ってくれた。なんなら、一人暮らしが寂しいし怖いから泊まってほしいぐらいの言い方だった。かわいい、無防備で若干心配になる。東京という魔窟で、変な人に騙されそう。

また会おうね!って約束して、バス停でバイバイする。バスの路線がわからんちんの私とあの人は、列にいた後ろのカップルに乗りたいバスが合ってるか確認する。全然嫌な顔せずに教えてくれた。

ほらね、やっぱり日本人はみんな優しいよ。(数行前の東京魔窟発言はどこへ?)



お相手を、デート相手のように脳内変換して読んでくれたら詐欺小説風味成功なのですが。

お相手は、いつもお馴染み、ちゃんと私にかまってくれるツナちゃんです。

「推しは推せるときに推せ!」

のツナちゃんの名言をもとに、だいじな推しのツナちゃんを推す記事を書きました。

ツナちゃん、また遊ぼうね!

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