移植【いしょく】
①自己移植
②同種同系移植
③同種異形移植
④異種移植
移植といっても大きく4つに分類されるとのこと。
自己移植はなんか良さそうですよね。
良さそうというのは、理解しやすい。
ワタシも15年前くらいですかね。
スキーでド派手にすっ転んで、
「ブァキッ!!」
って音がしたものの、
痛みにある膝を10分くらいスリスリしてたら、
なんとなく痛みが取れて、
(ん?大丈夫かも?とりあえず下までは降りれるな。)
と思って立ち上がり、
膝に力を入れたら、
目の前真っ暗って感じで失神するような痛みで
全身の力が抜けて倒れて、
スノーモービルでデッカいぬいぐるみが運ばれるの如くに、
降りてきて、病院直行。
前十字靭帯断裂。
この時の手術が自己移植。
自分の太ももの腱を1本引っこ抜いて、
それを前十字靭帯の代用として移植する。
もう、、スキーはやりませんけど、
おかげさまでジョギングが趣味だなんて言えるのも、
あの手術のおかげかなと。
で、
同種でも、
②同系
③異形
ってのがあるんだと。
この同系ってのは、
一卵性双生児。すなわちよく似まくってる双子さんに限られる。
異形ってのが移植では一般的。
家族でも、他人からでも、
HLAという「ヒト白血球抗原」という、
言ってみれば、白血球の血液型が合致する人から、
移植を受ける。
これが同種異形移植ってことなんです。
ってことで言いますと、
「同種」ってのはヒトのこと。
なので、
④異種移植
ってのは、ヒト以外の生物からの移植。
人体の心臓の弁の代わりに豚の弁が使われたりも
してるのか、してたのか。
最近ではほとんどないようですが、
あったのは間違いない。
拒絶反応が起きるからなんですよね。
HLAが合わないと、
元の組織の白血球が
新しく入ってきた組織を敵だと思って攻撃しちゃう。
なので、上手くいかない。
ヒト白血球抗原がピタッとあってれば、
受け入れてくれて、
新たな組織の一員として仲間になる。
逆にいうと、
兄弟や両親でも
③同種異形。
で、
家族だからって合致するわけじゃない。
双子さんだけ。
で、
まーったくの見ず知らずのヒトも
③同種異形。
アフリカ人でもアメリカ人でも。
親は助けてあげられないかもしれないけど、
他人が助けてあげることができる。
のが移植という医療。
ワタシは緑内障との合併症で、
角膜の細胞が減っていくという現実があって、
角膜の細胞は分化も再生もしない。
徐々に減っていく。
緑内障の手術を何度か行ったことで、
その消滅のスピードが速い。
なので、もし、
細胞が尽きちゃった時の手立ては、
角膜移植。
まさに、
③同種異形であるところの、
全く見ず知らずの方の、
角膜をいただくという可能性がある。
この、
同種。
って言い方がですね。
今、アメリカのミネソタでの事件から始まり、
世界に広まりつつある運動を見てると、
同種。
とは、言い難かったり、
同種。
って、なんなんだろう?
って、考えさせられたり。
ただ、ワタシが出来ることがあるとすれば、
ワタシはいつか同種の誰かに助けてもらうことがあるはずだから、
今、何かで、ワタシが
助けてあげられるなら
近い人から順番に助けてあげてくこと
以外にないのかなって。
移植ってのを通してですね。
考えさせられます。