錯視【さくし】と補正【ほせい】
心理学の授業を受けてるんです。
心理学とはなんぞや?
みたいなことは全くわかってないんですけど、
(なんか好き。)
な感じがあって、
東洋医学とはなんぞや?
みたいなことは、チラチラとそこそこにわかってるけど、まだまだ勉強したいと思わせるのは、
(なんか好き。)
って感じがあるのと、似てるんだか似てないんだかはどうでも良いですけど、
なんか好きなんです。
心理学の授業。
今日は錯視【さくし】ってのを教えてもらいました。
とっても簡単に身近なやつで言うと、
目の錯覚【さっかく】ってやつで、
もうちょっと学問チックに言うと
視覚による錯覚のこと。
ま、だいたい同じ感じですけど、
目の錯覚ネタって、いろいろあるじゃないですか。
どっちが長い?とか、どっちが大きい?
何に見える?みたいなあれのことです。
で、あれがなんで心理学なん?
って感じしません?
目の錯覚は心理学の領域なんですね。
人間の視覚ってのは、外界の電磁波なるやつを受け取って
そいつを神経がリレーして脳に送りつけてくれる。
で、「見える」ってことになる。
ま、そんな仕組みのよう。
これ、解剖とか生理学の話。
んじゃ、目によって受け取った電磁波による外界の情報を
ぜーーんふ脳に送り届けるかっていうと、
全部は送らないんですって。
心理学の先生の言葉を借りると、
端折る【はしょる】んです。
なかなか勝手なことをしてくれるわけです。
ちゃんとやれよ。
てか、勝手に端折るんじゃねぇよ。
とかって言いたくなりますけど、
ぜーーんぶはちょっとウザいってことなんでしょうね。
ウザいだけなら良いんですけど、
敵から自分の安全を守るとかって最も大事なことを見逃しちゃったらいけませんから、
そんなことも含めてで余計なものを見逃すというより、
「ちゃんと」端折ってるんですって。
これ、
「ちゃんと」って言葉を使いましたけど、言い方変えるとなかなかいい加減なんです。
もっと言えば、ぜーーんふ見えてるようで、
勝手に端折られてますから、
見えているようで脳は見ていないということが実はたくさんあるってこと。
良い加減で知覚【ちかく】する。
これ、
なんか、
腑に落ちるんです。
友達から「あそこの道沿いにある焼肉屋そこそこ美味いよね。」なんて話を聞いても、
「ん?そんな店あった??や、ないよ。」って返すと、
「あるあるある。」って自信満々な答え。。
(マジであんのか??)
みたいに気をつけてその前を通ってみると、
ふつーーーに、ちゃーーーんと、焼肉屋さん。。
(な、な、なんで、今まで気づかなかった??)
みたいなことはよくあって。
視覚で捉えても知覚として捉えてなかった。
錯視。
なかなかトリッキーですよね。
良い加減にいい加減なんです。
そんな仕組みの延長で、
どう見ても長いと思う方が短い。
どう見ても小さいと思うものがデカい。
みたいなことを起こす。
先生が授業の最後に生徒に質問を求めました。
1人の学生さんがこんな質問をしました。
「ボクは、錯覚がありませんでした。長いと思った方が長かった」
と。
(ほほーー。)なんて感じでワタシは聴いてるわけですが、その次に、
「こういうのは何度もやったことがあるので、本当にそうか?って思ったからですかね?」
って。
(ふむふむ。)ってワタシ。
これに先生が答えました。
これに
(ははーー)ってなるワタシ。
補正【ほせい】
だねって。
視覚による錯覚に対して補正が働いて正解が得られている。
ってことなんだよねって。
ぜーーんふスッキリした気がしたんです。
錯覚を起こす。
いい加減に知覚する。
ってのは視覚だけの話じゃなくて、
いろんな生活の場面で仕事の場面で、
決断を間違えたり、
余計なことを言ったり、
ちゃんとしなきゃいけないのにいい加減にしちゃう。
これも人間。
でも、
補正が出来る。
経験とか学びとか助け合うとかで、
補正が出来る。
これも人間。
人間。
なんか好き。
なんですけどね、
わからないことが多すぎる。
ま、
それが面白いと言えば面白いのでしょうね。