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8.大学1年生以外の方へ
私が現在実施している、オンライン授業に関するアンケートのコメントを紹介しています。
今回は、1年生の方のコメントを紹介します。
今大学1年生ではない人たちにとって、1年生の抱えている精神的な辛さの理由を知る一助となるのではないでしょうか。
原文のまま引用しています。
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自粛を真面目にしているのに誰も褒めてさえくれなくてしんどい。
むしろ、大学生は感染拡大させる迷惑なヤツらという印象が付けられていて、自分は基礎疾患もなく、重症化のリスクはほぼないだろうに何のために自粛してるのだろうと感じる。
重症化するリスクの高い世代のためといわれても、その層の人たちに批判的な言葉ばかり向けられると本気で無意味に感じられる。
自分は大学1年生で自粛ムードがはじまった2月以前、1年前の7月から現在のような行きたいところにも行けない、友達とも遊べないという生活を2月の末までずっと送っていた。
それでも頑張れたのは楽しい大学生活を4月から送るためだとモチベーションを保っていたからであって、卒業祝いに友達と出かけることも出来ないどころか卒業式も短縮版。
4月からは新たな環境で友達や先輩と知り合って相談しながら勉強と遊びを両立するつもりだったのに、入学式もオリエンテーションも新歓も履修登録講座も留学もサークルも何にもない空っぽの生活。
なんのために頑張ってきたのだろうと悲しくなる。
学生の本分は勉強だからオンラインでも充分という大人もいるけど、勉強だけしたいなら大学ではなくて大学校や専門学校を選んでるのに。
自分が選んだ大学なんだからそれくらい我慢しろと言う人もいるけど、それは去年までのような生活を前提に選んだ大学であってこの状況を予想した上での選択ではないのに、と様々な意見に叩きのめされて辛い。
要約するならば受験勉強の期間も含めてやってきた努力を肯定してくれるた人やその努力に見合った対価(大学生活の充実や友人との娯楽)があまりにも少なすぎて、アメとムチの量が釣り合ってないから精神的にきつい。
(回答日:8月10日 1年 文系)
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大学受験生のころを思い出してください・・・
毎日毎日勉強で、スマホやテレビ、ユーチューブの誘惑に負けそうになりながら、私も勉強していました。
勉強漬けの毎日が報われた実感があったのは、
「思い描いていた大学生活が、4月から始まる」ことが、
「当然のこと」であり、「実現されないなんて考えもしない」から、
そして、実際に「4月から始まったから」なんだ と、
このコメントを読んで考えることができました。
大人の皆さん、もし読んでいただけたなら、ぜひ、自分の受験生活、そして学生生活を思い出してください。
空気みたいに見えてこないような「当たり前」のこととして享受してきた学生生活のほとんどが、今の1年生にとっては得難いものなのです。
なかには、「無かったほうがよかった」「あってもなかったようなものだった」と感じるものもあったかもしれません。
ですが、それが言えるのも、「実現していたから」なんです。
「そうなのか」「こんなきもちなんだ」と理解し、存在を認めてください。