美味しい秋の嬉しかったこと
「軸割れしちゃってるけど美味さはピカイチだよ!」
って無人販売所に軽トラでリンゴを持ってきた女性。数人により共同で無人販売所を経営している内のお一人らしい。
「今日は寒くて作業が遅くなっちゃって今頃持ってきたんだ、軸割れしちゃっているから3個で100円だからよかったら買ってって~」と。
何と格安!
「軸割れだから日持ちはしないけど蜜も入って美味さ抜群だよ!」
蜜も入っている?甘みがギュッとつまり完熟して大きくなってしまったから軸の所から割れ目が入ってしまったのでしょう。
家庭で食べるのだから何も問題はない。美味しいのが一番!と告げると。
「そうなんだよね、本当はここまで熟れているのが美味しいんだけど、お客さんは綺麗なのを欲しがるからね~、これは規格外!しょうがないよね」
私は嬉しいばっかりだけどね。と袋を手に取り他の野菜2種とで300円を渡そうとしたら「そこのポストにお金入れてね」と。
黙って持っていっちゃう人も結構いて「何千円と合わないときもあるんだ」と悔しさと悲しさがにじみ出た表情で話してくれた。
こんなに安く良心的に販売してくれているのに、泥棒するなんて『絶対に罰があたる!』イヤ、当たってほしい。と思ってしまった。
少し立ち話をして帰ろうとしたら「小さいのと傷があるやつだけど、これも食べてやって」と2個もくれた。
わあ、ありがとうございます。食べますとも!傷なんてちょっと削り取ったら問題ないもの~嬉しい!
「これあげる」じゃなく「食べてやって」の言葉が、一生懸命お世話して収穫したリンゴへの想いが乗った言葉が、寒さの残る早朝なのにほっこりと暖かい気持ちにしてくれました。
帰宅後に早速傷の部分を取り除き味見を...果汁が口いっぱいに広がり、冷たく甘酸っぱいリンゴに大満足!
今日はちょっとがっかりする話も聞いたけれど、朝から嬉しい出来事がありました。
だって、美味しいリンゴを合計5個....…驚きの100円で我が家に連れて帰ることができたのですからね!