eッセイのようなもの【読者までさくらに引っ掛かった?】
『皮がパリパリ!中の餡子は火傷するぐらい熱い。しかも…シッポまでみっちり入っている』
そのままを転記していないのですが、概ねこのような描写にやられた私は、たい焼きを無性に食べたくなったのです。
元来の辛党。要するに…酒飲みの私が餡子を切望するなんてあり得ない…はず。
が、食べたくなったのだ。
辻村深月さん著の「ネオカル日和」中の短編小説内にある描写に乗っかったのだ。
乗っかったと言う言い方になったのは、主人公?の少女がたい焼き屋さんのお兄さんの作戦「サクラ」として利用されていたシーンで、私も「サクラ」に引っかかったから。
詳しく書くとネタバレを招きそうなので控えますが、登場人物のたい焼き屋さんの「サクラ」作戦に利用された少女。それに引っかかった女性(狙われた登場人物)そして、読者である私まで。
何と!流石の深月さん。
物語の中で「サクラ」作戦を成功させる。読者まで!の表現力に乗っかりました。
◇
たい焼きを食べたかった私は、どこか近くで買えそうなところを探し求めようかとも考えたのですが……
小説内のたい焼きと違う!って思っちゃいそうで諦めて、かりん糖をボリボリと食べながら炬燵へ。
実は…数日前から風邪っぽくて体調がイマイチなのです。
もしかしたら弱り気味の身体が甘いものを欲しているのかもしれません。
そこへ追い打ちをかけた短編小説。
次の小説に辛いラーメンなんて出てきたらどーしよう。
ヒーハー言いそうなカップラーメンでも家人に買ってきてもらおうかな〜なんてね。
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