【第1回】喫茶サテラ/渋谷
ずっと行ってみたかった渋谷にある「喫茶サテラ」に行ってきた。
渋谷駅に行くのも久ぶりのことで、緊張した。渋谷の街の雰囲気にはやはり馴染めない。
苦手。いつもギラギラしている感じ。
駅から喫茶サテラまでは、そこそこ歩いた。普段あまり歩かないから、疲れた。1日1万歩チャレンジをしていた頃の私の脚力はどこへ行ってしまったのか、、、
本当にここにあるのか、道はあっているのかと不安な気持ちで歩いていると、ビルの1階にひっそりとあった。
看板もさりげな~く出ていた。
お向かいはカレー屋さんだった。
写真で見ていたよりも、実際のお店はかなり狭くて、カウンターに数席、テーブル席が3席くらいあって、奥に大きなテーブル席があった。
最初にレジで注文をしてお会計を済ませるシステムだった。
最初、お店に行ったとき、前のお客さんがレジで注文・会計をしている途中だったので、「外で少しお待ちください~」とカウンターからお店の方に優しく声をかけられた。
平日の10時頃だったから、お店は空いているだろうと思っていたけれど、店内はほぼ満席だったし、お店が自分が想像していたよりも狭かったことに動揺した私は、急に緊張してきて、帰りたくなってしまった。
空いている席はどうやらカウンターだけに見える(実際は奥のテーブル席も空いていた)。カウンターは目のやり場に困るし、店員さんと会話することになったりして気まずいことがある。どうしよう。
「そうだ!引き返してしまおう、また来ればいいじゃないか」と思って、1度歩道に出た。
けれど、「いや、わざわざ渋谷まで来たんだから、ここで帰るわけにはいかない!」と勇気を出して、もう1度お店の前に行った。
店員さんが「お待たせしています~大丈夫ですか~?」と優しく声をかけてくれた。
恐る恐る入店すると、「お急ぎでしたか?」と店員さんが笑顔で迎えてくれた。「気になるメニューとかあったら、声かけてくださいね」と言ってくれた。
プリンが有名なお店だし、その他にも魅力的なドリンクメニューがたくさんあったけれど、プリンは次回のお楽しみにして、今回はアイスのカフェラテを注文した。(アイスカフェラテは600円で、単品で注文すると+50円かかる)
奥の広い席も空いていたけれど、1人で座るには申し訳なくなるくらいの広さだったから、カウンターに座ることにした。
お隣のお客さんとの距離がまぁまぁ近くて、緊張。店員さんとの距離感が近くて緊張。
お客さんが帰るとき、店員さんは必ず「ありがとうございます、いってらっしゃい」と優しく声をかけていて、とても気持ちの良い接客だった。けれど、あまり話しかけられたくない、他人と世間話することが苦手という私みたいな人にとっては、少々ハードルが高いこともあるかもしれない。
私の右隣のお客さんは、カウンターにヘッドフォンを置いて、モーニングのコーヒーとシナモントーストを食べていた。こんがり焼けたトーストの真ん中に、四角いバターが乗っていた。左隣のお客さんは、アイス抹茶ラテを飲みながら、忙しく携帯を操作していた。11時からどこかに行く予定があるそうだ。別のお客さんが来店して、レジでモーニングのシナモントーストとレモンスカッシュを注文していた。いろんな人がいるんだな〜と思った。当たり前と言えば当たり前のことなんだけれど。1人でぼっーとカウンターに並べられている食器類を眺めたり、店内の雰囲気を感じたり、自然と耳に入ってくる人の会話を聞いたり。誰かと一緒にいるのも楽しいけれど、1人は1人の楽しみ方や良さがある。これも最高の贅沢。
2人の店員さんは、忙しくカウンターの中を行き来していて、とても忙しそうなのに、常に優しくて、お客さん一人一人に丁寧に応対されていた。お客さんとの会話の内容をすごくよく覚えていらっしゃった。
アイスカフェラテは、たっぷりのミルクに少しのコーヒー。コーヒーとミルクが二層になって、どっぷりした可愛いグラスに注がれている。ストローはプラスティックではなくて、紙のもの。ミルクの甘さと香ばしいコーヒーのほろ苦さが美味しかった。暑い日だったから、あっという間に飲み干した。もったいない、、、溶けた氷に薄められたカフェオレが何気に好き。
帰る時に、喫茶サテラの看板を見て、「ここでしょ!」と言いながら、お店に向かっていく男女とすれ違った。次回はプリンを食べに行きたいな🍮
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