6歳児の憂鬱
小学校に入学する直前に引っ越しをした。
だから誰も知らない小学校へ通う。
知ってる人がいる幼稚園ですら行きたくなかったのに、これから知らない人がいっぱいいるところに毎日行かないといけない。
ママも一緒じゃない。弟も一緒じゃない。
朝早く起きて知らない人たちと一緒に学校に行かないといけない。シュウダントウコウするんだって。
あの赤いランドセルとやらを背負って。
ランドセルのCMを見るたびに憂鬱になる。
桜の中を楽しそうに赤いランドセルを背負っている女の子。
おばあちゃんもママもみんな嬉しそうにCMを見て、もうすぐだねって笑っている。
余計に憂鬱になる。
これは嬉しいことらしい。
CMが流れるたびに見ないようにしてたけど、心の中では
(あぁぁぁぁーーーーー!!!
行きたくない!行きたくない!行きたくない!行きたくない!!
なんでそんなとこに行かなきゃいけないの?ずっとずっと家にいたいのに!!!)
ってずっと思ってた。
***
今でも鮮明に覚えている、小学校入学前の記憶。
とにかく人と関わるのが苦手で、知らない人や集団が怖かった。
それは今でも変わっていない。
色んな経験をして、少しは改善されたって思っていたけど、社会人から専業主婦になってまた人見知りに戻ってしまった。
人ってやっぱり本質的には変わらないのかな。。