ここまでわかっていないと思わなかった
タイトルは、今日の朝ドラ『虎に翼』花江さんの気持ち(推測)。
「新潟へ私たち二人だけで行く」… 呆れながら、でもまだ何かを待っていた花江さん。(この時の表情の変化の凄さったら)
覚悟を決めて「優未は置いて行って。私が責任を持って面倒を見る」と伝えたのに、何なんだ、あの寅子は。
それでもまだ怒らない花江さんは本当に優しい。
「この家のあるじはトラちゃんなんだから」と、怒りも声も抑えて、寅子への敬意を表す言葉まで口にしている。(私ならとっくにブチ切れている。手も出てしまうだろう)
どんな皮肉が込められていようと、敬意は敬意だと思う。
それなのに、「何?その言い方(いや、あなたの方が上から目線だってば)。ひどいじゃない!こっちは家族のために(うんぬんかんぬん)」と言い出す寅子。
とうとう怒り出す花江さん。いやもう、よく耐えましたよ本当に。
「家族に目を向けられないくらいまで頑張ってくれと頼んでいない!」と怒りとともに伝えた花江さん。
この段階で、寅子には
「そうよね…優未にはずっと寂しい思いをさせてきて、花江や、みんながいなかったら優未を育てるなんてできなかった。花江にも、みんなにも負担をかけてきたんだものね。」くらい言ってほしかったのではないか?
優未のことを持ち出す前に、なんとか寅子に気付いてほしかったであろう花江さん。
それなのに、まだわからない顔をしている寅子。
(一体どこまで鈍いんだろう)
仕方なく、優未が我慢していい子を演じていることを伝えた花江さん。そりゃあもう、つらかったでしょう。こんなことを口にするのは。
「わかる?」と突きつけたのに、それでもまだわかろうとしない寅子。
「トラちゃんが見ている優未は本当の優未じゃないの」とまで伝えたのに、
表情一つ変えず、「…えっ…」という言葉しか出てこない寅子。
(これは職業病かもしれないが)
このあと、花江さんは堰を切ったように泣き出してしまいます。
ずっとずっと辛い思いを抱えてきた花江さん。
最もつらかったのは、家事一切を担う負担ではなく、感謝をされないことでもなく、優未への心配だったことと思います。
それなのに、当の本人は、全く気付くことがなく、この期に及んでわかろうともしない。そりゃあ泣けますよね・・・・・・・・
寅子には寅子の事情があるし、大黒柱でいることがどれだけ大変なことか、私にも花江さんにも理解できる日は来ないかもしれません。
ですが、寅子、「感謝」も「愛」も、そして「目をかける・言葉をかける」ことも、忘れちゃいかんと思うのですよ。
(長年、花江さん側として家族を支えてきた回顧録っぽくなってしまった
。花江さんの足元にも及ばない、体たらくな働きぶり&薄情さですが)