「ときには誰かと比べたい、私の方が幸せだって」~ライフキャリアレインボー~
「ときには誰かと比べたい、私の方が幸せだって」
globeの「DEPARTURES」に登場するこのフレーズ、痛くありませんか?
初めてこの曲を聴いたのは高校生の時だったのですが、もう25年も時折思い出すのです。ぼんやりと誰かのことをうらやましく思ったり、ぼんやりと自分のことを慰めているようなときに・・・。
誰かと比べることの馬鹿らしさを十分わかっているはずなのに、それでも比べてしまう。そして「自分の方が幸せだ」と思いたがる。
歳をとるにつれ「人は人、自分は自分」と思えるようになり、そうしたことは一般的に減ってくるのかな?と思います。(が、どうなんでしょう)
比べずに済むと、心がらくな感じがしますよね。
キャリアカウンセリングも、西洋占星術も、「自分を知り、受け入れる」ためにとても有効なツールだと思います。
たとえば、キャリア理論の1つであるドナルド・E・スーパー氏が提唱した「ライフキャリアレインボー」。
仕事に関わらず人生の様々な局面で訪れる役割を組み合わせてキャリアが形成され、多様なキャリアが積み重なっていく様子を虹にたとえています。
虹って、どんな虹も美しいなぁって思いませんか?
くっきりと色濃く鮮明な虹も、ぼんやりうっすらした虹も、一部分だけしか見えない虹も、大きく180度に拡がる虹も。
それぞれの味わいがあって、私は全ての虹が大好きです。
だから、あなたはあなたの虹になれば良い。
思い描いていた通りの虹も、そうでない虹も、誰ひとり同じ虹を描くことのない、唯一の美しさだと思います。
西洋占星術は「ホロスコープ」から読み解くのですが、これもまた、人によって全然違うホロスコープが浮かび上がって、それぞれの輝きがあります。
大空を飛ぶ鳥になったかのように、視点を高く、視野を拡げると、そんなふうに考えることもできるのですが・・・反面、じりじりと内面が焦げつくような「ときには誰かと比べたい、私の方が幸せだって」という感情も、人間らしくって、捨てがたいなぁと思ったりもします。