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チョコレートがつなぐ愛

私はチョコレートが好きだ。幼少期からずっと好きな食べ物は変わらない。ラーメンとチョコレート。

朝ドラ『虎に翼』。ホーナーさんが寅子さんの子どもたちのことを想って渡したチョコレートは、寅子さんから花岡さんの子どもたちへ。そのチョコレーとは、花岡さん一家にとって本当に久しぶりの笑顔をもたらした。

花岡さんは逝ってしまったけれど、チョコレートを食べた花岡さんの子どもたちの存在は、戦後の沢山の子どもたちの想いと重なって司法に携わる人たちだけでなく「良い世の中にしたい」という想いを持つ人たちの力になっていく。

まさに、愛の連鎖だと思う。

今日の朝ドラは、多岐川さんが絵の包みを運び出したところから、涙が止まらなかったけれど(いつもいつも花岡さんに泣かされる)、前半はちょいちょい笑えて面白かった。清々しい笑い。
弟直明のキラキラに、目を輝かせる女子たち。
簡単に?感化されるおじさんたちと稲垣。
単純に感化されない小橋(小橋が人間臭くて、いちいち可愛らしい)。
そして、花江さんと恋バナで盛り上がりたい。

予告のよねさん、キツイこと言っていたな…

何も信じないという姿勢で生きてきたよねさんが、やっと信じられる相手(寅子)に出会ったのに。
その相手に裏切られる辛さというのは、やっぱり尋常ではなかったのだろうなと思う。(寅子には寅子なりの理由があったとはいえ)

よねさんの言葉も、毎度毎度突き刺さる。
「いついなくなるか分からないやつの言葉は届かない」
(帰ってくると言って、本当に生きて戦地から帰ってきた轟は凄いよなぁ)

辛い。この言葉を聞いて、胸が痛まない人は幸せだ。
何かや誰かから逃げたことのある人は、多かれ少なかれグサりとくるかもしれないなぁ。少なくとも、私には痛い言葉でした。

でも、逃げ出せない、向き合い続けたいと思えるものが見つかった多岐川さんのように、人は何度でも立ち上がることができるのだと信じて、自分を愛し、人を愛したいと思う。

*そういえば、やはり花岡さんが選んだ奈津子さんは強い女性でしたね。「頑張りましょうね」と言った時の目の強さよ。母は強しという言葉がぴったり。自分が繊細過ぎるからこそ、強い人が好きなんだなぁ、花岡は。