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それでも人生にイエスと言う

キャリアコンサルタントの養成講座に通っていた十数年前、最も心を動かされたのは、ドナルド・E・スーパー先生の「ライフキャリアレインボー」だった。

子育てと仕事の両立を諦めて、子育て「しか」していないことへの引け目。自分や、自分の生き方に対し、ネガティブな言葉だらけの自己評価を与えていた。
けれども、ぐーーーーーんと視座を上げたら、全然違う光り輝くものに思えた。この時の感動があったからこそ、私は今も「キャリアコンサルタント」を生業としている。スーパー先生ありがとう。

そしてもうひとつ。
養成講座のテキストのコラムに、ヴィクトールフランクルの『夜と霧』が紹介されていたのだが、そこに書かれていた「それでも人生にイエスと言う」という言葉が、私の座右の銘になっている。

フランクル先生は、ナチスの強制収容所を潜り抜けた精神科医だ。
収容所の経験から得た『態度価値』という考えは、たとえどんな困難に襲われたとしても、人の精神・魂は誰にも侵されるものではないと教えてくれている。

生きていると、悲しいことも、辛いことも、嫌なことも、いろいろとあるけれども、
「そうだ! 自分の精神は、いつだって自分だけのものだ」
と思い出すことで、沼地のようなところから這い出ることができる気がする。
もちろん、まだ私自身が、底なし沼のような絶望を経験していないからかもしれないけれど…。でも、それでも。
たとえどんなときも、「それでも、人生にイエスと言う」

そのように、言い続けたい。