永遠に

正常な血の流れを感じている時
逆流するような血が体中を抱え込む

寒気と叫びが胸の真ん中でぶつかり合う
その僅かな時間息苦しさにも似た愛しさを

私の子宮は感じ私の呼吸は感じ
嫉妬は愛情だと言った言葉を繰り返す

今はそんな生半可な嫉妬など
愛情だと言えない程
苦しみは全てを覆いつくす

失ったものを全て取り戻せないのなら
この身体は必要ないのだろう

戻れないのならば
この感情は捨てるのがいいだろう

闇の中に吐き出すことを望んでいる悪魔たちを
喜ばせるほどあるのだよ

魔力が引き出す叫びの一瞬を
何のために
誰のために
どんな力で

活力に変換しようというのだろう

私のこの身体の中で永遠に

渡り損ねた端のこちら側から
招くように手を振り下ろした

誰かが呼ぶ声だけが山の奥を木霊する
酔った思考はぼんやりと褒美を欲しがる

この谷は永遠に渡れない